歯周病のままでのインプラントはNG

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歯周病菌に負けないために

虫歯と並んで、日本人が歯を失う主要な原因となっている歯周病。お口の中の歯周病菌によって歯を支える歯肉や顎の骨が破壊されていき、悪化すると、支えを失った歯が抜け落ちてしまうことがある恐ろしい病気です。

インプラント治療後も、歯周病菌の脅威は続きます。なぜならインプラント自体は人工物ですが、周りの歯肉や顎の骨は自然のままであるため、相変わらず歯周病菌に狙われているからです。インプラントが歯周病に脅かされることを「インプラント周囲炎」といいます。

インプラント周囲炎

天然歯のときと同じように歯周病の症状が現れた場合、「インプラント周囲炎」と診断されます。悪化すると支えを失ったインプラントは抜け落ちてしまいます。インプラントを守るためには、治療後のケア、メインテナンスが欠かせません。せっかく手術を受けて埋め込んだインプラントを歯周病菌から守るために、今まで以上に適切なケアを心がけましょう。

インプラント周囲炎の検査方法
歯周ポケットの深さの測定 専門の器具を使い、歯周ポケット(歯と歯肉の溝)の深さを測ります。深くなっているほど進行していることがわかります。
動揺度検査 インプラントのグラつく度合いや、ネジのゆるみがないかなどを調べます。グラつき、ゆるみが強いほど、進行しています。
細菌検査 歯周病菌の数や種類を調べます。
CT撮影による検査 CT撮影によって、骨の溶解度を調べます。

インプラント周囲炎は歯周病と同じく、早期発見・早期治療が重要です。定期検診を欠かさず、インプラントを守っていきましょう。

歯ぎしり・乱れた咬み合わせの影響

インプラント周囲炎のおもな原因は歯周病菌ですが、歯ぎしりや咬み合わせの乱れなども、その一因となっています。歯ぎしりは、とても強い負荷を常に歯肉や顎の骨にかけており、それによって歯肉を衰えさせたり、もともとある症状を悪化させたりしてしまうのです。咬み合わせの乱れも同じこと。咬む力のバランスが悪く、一部分にだけ強い負荷がかかることで、インプラント周囲炎を招いてしまうのです。

インプラントを長持ちさせるには、毎日のケアや歯科医院でのメインテナンスが重要であるのはもちろん、歯ぎしりや咬み合わせにも注意しましょう。

タバコを吸うのもリスクのひとつ?

タバコには、ニコチンやタールなどの血管を収縮させてる成分が含まれています。そのため、喫煙習慣があると歯肉の血行が悪くなり、必要な栄養が行き届かなくなることで、免疫力が低下してしまいます。また、タバコはだ液の分泌量を下げてしまうことから、だ液の持つ抗菌作用や自浄作用などが期待できなくなってしまいます。

喫煙習慣はこのようにお口の環境を悪化させ、インプラント周囲炎を招きやすい状態をつくってしまいます。つまり喫煙習慣がある方には、インプラント治療は適していないといえるでしょう。インプラント治療を機に、禁煙を検討されてはいかがでしょうか?