欠損歯と健康の関係 欠損歯と健康の関係

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そしゃく能力と健康寿命 そしゃく能力と健康寿命

健康寿命+不健康寿命=平均寿命 平均寿命∝(比例する)そしゃく能力健康寿命+不健康寿命=平均寿命 平均寿命∝(比例する)そしゃく能力

このような方程式があるのを、ご存知でしょうか?

健康寿命とは、おいしく食事がとれ、介護を必要としない、元気で活動的に生活できる人の寿命のこと。一方、不健康寿命とはその逆で、食事が満足にとれず、病気を患っていたり介護を必要としたりする人の寿命のことです。総じて、平均寿命は、健康な人はもちろん、持病の人、介護を必要とする人すべてを含めた寿命になります。

この平均寿命、実はそしゃく能力と比例しているのです。

65歳を対象にした調査で、天然歯がなくて食事が満足にとれない方に比べて、快適に食事がとれる方のほうが約3年、健康寿命が長いという報告が示されました。また、65歳以上で介護が必要になる原因のひとつとして「認知症」が挙げられますが、そしゃく能力が低いと認知症になりやすいと言われています。つまり、そしゃく能力が高いと、平均寿命も伸びるわけです。

そしゃく能力と認知症の関係 そしゃく能力と認知症の関係

「そしゃく能力が低いと認知症になりやすい」というメカニズムは以下のとおりです。

そしゃく能力が低い(天然歯が少ない状態) そしゃく能力が低い(天然歯が少ない状態)

天然歯が少ない状態であるため、そしゃくの刺激が脳に十分伝達されない天然歯が少ない状態であるため、そしゃくの刺激が脳に十分伝達されない

脳が委縮脳が委縮

認知症の発症リスクが高くなる認知症の発症リスクが高くなる

実際に、70歳以上を対象に調査で、健康な人は平均14.9本の天然歯がありましたが、認知症の疑いのある人は平均9.4本といった結果が出ました。脳をMRIで撮影し、天然歯数と脳組織の容積との関連を調べた結果、天然歯が少ないほど海馬付近や前頭葉の容積が減少していたのです。

さらに、65歳以上を対象とした調査で、天然歯が20歯以上の人に比べ、天然歯がほとんどない人の認知症発症リスクは約2倍、そしゃく能力が高い(何でも噛める)人に比べて、そしゃく能力が低い(よく噛めない)人の認知症発症リスクは約1.5倍という結果も出ています。

この結果から、天然歯で噛むことは豊かな人生にとってどんなに大切かがおわかりいただけるでしょう。高齢になるにつれて天然歯はケア不足などにより減少傾向にありますが、認知症を予防する意味でもそしゃく能力を高く維持するために天然歯を残しておくことは重要なのです。

出典:東北大学医学部歯学部共同研究

インプラントのメインテナンスインプラントのメインテナンス

天然歯の数と転倒のリスク 天然歯の数と転倒のリスク

一見、「歯」と転倒事故には関連性がないと思われがちですが、実は天然歯の本数と関係しています。天然歯が残り少ない(※)と、うまくそしゃくできないことでそしゃく筋だけでなく脚腰の筋力まで低下してしまうのです。
※入れ歯装着の場合も、歯根がないため筋力低下は免れません

ある調査では、天然歯が19歯以下の場合、転倒のリスクは20歯以上の2.5倍といった結果が出ています。

出典:Yamamoto T, Kondo K, Misawa J, Hirai H, Nakade M, Aida J, Kondo N, Kawachi I, Hirata Y. Dental status and incident falls among older Japanese: a prospective cohort study.
BMJ Open 2012;2:e001262 doi:10.1136/bmjopen-2012-001262.

咬合支持と窒息とについて 咬合支持と窒息とについて

「咬合支持」とは、噛み合う歯のこと。咬合支持がないと、食べものをしっかりそしゃくできず丸呑みしやすくなり、喉にものが詰まりやすくなってしまいます。その証拠に、窒息事故の原因の約半分は食品によるものとなっています。

出典:日本歯科大学  菊谷 武

なお、入れ歯の場合でも、窒息事故のリスクは天然歯に比べて高くなっているので注意が必要です。

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